※本記事は、2020年7月時点での情報です。
タイに滞在しているときに、知人の結婚手続きのお手伝いをしましたのでその手続きと手順を紹介します。
数年前と方法や必要書類が若干異なっておりますので、これからタイで結婚手続きを行う予定の方のご参考になれば幸いです。
下記が今回サポートした方の背景です。
本記事とそれに関連する記事はこの背景が大前提にありますので、背景が異なる方は手順や必要書類が異なる可能性があります。
各手続きで紹介するオフィスや大使館に、事前に確認することをお勧めいたします。
最も重要な事:タイのどこの役場で結婚手続きを行うのか決める
タイで結婚手続きを行うにあたって最も重要なことは、必要書類を集めることでも、手続きの手順を確認することでもありません。
全ての手続きを開始する前に必ず、
タイのどこの役場で結婚手続きを行うのか
決定する事です。
理由は沢山あります。
ー外国人との結婚手続き自体を受け付けていない
ー役場によって必要書類が異なる
ー大使館で発行してもらう証明書には、どこの役場に提出するのか記載する必要がある
等々
書類を揃えても、そもそもその役場で外国人との結婚手続きを受け付けていなければ、全ての書類準備を最初からやり直しです。
また、たとえ受付をしていても、その役場での必要書類が無ければ受付できません。
必ず、事前にタイの役場に電話確認をしましょう。
インターネットにはどこの役場に書類を提出しても良いとの情報もありますが、2020年7月時点では、役場の指定が必要です。
大使館で必ず確認されます。
在タイ日本大使館で結婚資格宣言書と独身証明書の申請
まずは、日本人男性がタイの法律で結婚手続きを行えるかを証明する書類を在タイ日本大使館に発行してもらう手続きです。
申請してきました。
申請自体は、当事者2名が大使館を訪問する必要はありません(※代理人申請も可能)。
ただ、その場で記入漏れやサインが必要になる(特にコピー書類)場合があるので、2人での訪問、もしくは現地のエージェントに依頼することを強くお勧めいたします。
今回の申請では、当事者2名が訪問しております。
タイ人女性の必要書類
1.身分証明書
-原本とコピー 1部ずつ
2.住居登録証
-原本とコピー 1部ずつ
3.パスポート
-原本とコピー 1部ずつ (※未取得の場合は不要)
4.追加書類(下記に該当する場合)
-婚姻歴、氏名変更歴、子供がいる場合
日本人男性の必要書類
1.戸籍謄本(1部)
- 申請前3か月以内に取得したもの。
戸籍謄本は海外の大使館で取得することはできませんので、日本にいる家族に代理で取得してもらい、事前に郵送してもらいます。
2.住民票(1部)
- 申請前3か月以内に取得したもの。
※日本・タイ以外に在住の場合は、 居住国で発行される現住所が明記された居住証明書
居住証明書の発行可否は、国によって異なりますので居住国にある日本大使館で発行が可能か事前に確認する必要があります。(在留証明書など)
公的機関が発行した、現住所を証明する書類になります。
居住国の日本大使館で、証明書の発行が無い場合は、現住所が明記された運転免許証で代用が可能な場合があります。
在タイ日本大使館で事前に確認をすることをお勧めいたします。
3.在職証明書(1部)
-申請前3か月以内に取得したもの。
今回のケースは、第3国に居住しているケースでしたので下記の手順で作成します。
※タイ以外にある企業が発行した在職証明書は、タイではただの私署扱いになります。公証人に認証してもらうことで、その書類が真正であることを証明します。
※必ず居住国で認証を受ける必要があります。
(例、シンガポールに居住の場合、シンガポールのNotaly Publicでの認証が必要)
4. 所得証明書(1部)
-申請前3か月以内に取得したもの。
上記、3項と同じ流れです。
5.パスポート
-原本とコピー(身分事項ページ)1部
6.証明発給申請書
-1部(大使館に常備してあるので申請時に記入)
証明発給申請書は、 在タイ日本大使館 のウェブサイトでもダウンロードすることが可能です。
提出先や発行理由など、大使館の担当者に直接確認する方が確実ですので、個人情報以外の項目は、申請当日に担当者に確認しながら記入することを推奨します。
7.結婚資格宣言書作成のための質問書
-1部(事前にダウンロードして記入)
8.委任状
-1部
代理人申請の場合に必要になります。
在タイ日本大使館で結婚資格宣言書と独身証明書の受取
申請は代理人可ですが、受取は本人のみになります。
申請時に発行された受理票と手数料が必要になります。
受け取る証明書は全部で5ページ分になります。
在タイ日本大使館で発行された書類の翻訳(英語⇒タイ語)
交付された書類は、タイ語への翻訳が必要になります。
日本大使館を出て右側へ行くと、翻訳屋さんが3件ほどあります。
1ページ400バーツほどで英語⇒タイ語の翻訳を行ってくれます。
申請・受け取り代行も行ってくれますので、忙しい方は一緒に頼んでしまうのが良いです。
今回のケースでは申請自体は当事者が行いましたが、受取が出来ないとのことでしたので、業者に受け取りと郵送依頼を行いました(手数料:200バーツ)。
タイ国外務省領事局国籍認証課の認証を受ける
認証は、MRT Khlong Toei駅で出来ます。
認証申請を実際に行ってきました。
日本大使館のウェブサイトを見ても、他のブログをみても、ジェーンワタナ(ワッタナー:Chaeng Watthana)の外務省で認証を受けるとありますが、ドンムアン空港の近くですのでちょっと遠いです。
バンコクメインエリアに滞在している場合は、MRT Khlong Toeiで認証を受けるのが一番近くて簡単です。
必要書類: ・パスポート(コピーは窓口でしてくれます)
・大使館で受領した証明書
・翻訳した証明書
・翻訳業者の署名入り領収書
・タイ人女性のID
※Khlong Toeiでの認証の場合、EMSでの郵送は不可で受け取りのみになります。
代理人による受け取りが可能ですので、窓口で代理人受け取り用の文書をもらいましょう。
代理受け取りを行ってくれる業者が、窓口付近にいますのでその方達に頼んでも大丈夫です。
今回は、業者に受け取りとEMS郵送を依頼しました。(200バーツ)
タイの役場で結婚手続き
注意:大使館で発行された書類に記載がある役場でのみしか、手続きはできません。
外務省で認証してもらった書類とパスポートを持って、タイ国役場で結婚手続きを行います。
当事者2人が必ず一緒に手続きする必要があります。
いくら事前に役場に確認をしておいても、担当者によっては必要書類が異なる可能性があります。
役場に何度も足を運べないなど時間的に余裕が無い場合は、前項で説明した現地のエージェントに同行してもらうことを強くお勧めいたします。
在タイ日本大使館で婚姻届を提出
タイでの結婚手続きが終了後、在タイ日本大使館に婚姻届け等必要書類を提出します。
タイでの結婚手続き終了後、3か月以内に提出します。
必要書類:
1.婚姻届け(1部)
2.戸籍謄本(2部) 日本人側
-申請前3か月以内に取得したもの。
3.婚姻登録証
-原本とコピー 1部
4.婚姻登録証(和訳文、1部)
5.住居登録証
-原本とコピー 1部
6. 住居登録証 (和訳文、1部)
まとめ
タイでのタイ人と日本人の結婚手続きは、年々難しくそして時間がかかるようになっているようです。
バンコクに滞在されている場合は特に問題ありませんが、今回私がサポートしたケースのようにバンコクに滞在されていない場合は、結婚手続きに2週間は見ておいた方が良いです。
今回はCOVIDの影響もありますが、書類の再提出や書類発行までの日数など、外務省の認証をもらう部分まで約2週間かかりました。
タイ以外(タイでもバンコク以外)からタイに来て結婚手続きを行う場合、本当に余裕をもって手続きすることを強くお勧めいたします。
各手続きの詳細は改めてご報告いたします。
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