下記に、2種類の簡単な文章があります。
「新製品のトレーニングにエンジニアを送る必要があります。
Aさんを出席させます。」
「新製品のトレーニングにエンジニアを送る必要があります。
したがって、Aさんを出席させます。
”文章1”の方は、単調な文章の印象です。
”文章2”の方は、「したがって」という文言がプラスされただけですが、文章としてはこちらの方がしっくりとくると思います。
英会話やビジネス英語を勉強すれば、英語を読む・話すということはある程度可能になってきます。
ただ、実際のビジネスの現場で英語を話すと教科書通りにはいきません。
ネイティブが良く使うちょっとした相槌をマスターして、かっこいいビジネス英語・英会話を身につけましょう。
1.”That being said” したがって、すなわち
上記で2種類の文章を紹介しましたが、そこで使用できるのが”That being said”です。
例文を訳してみましょう。
「There is the need for engineer to attend training.
Although we do not have a specific agenda, we will send A-san to the new
product training in August.」
文章1でも特に違和感はありませんね。
でも、ここでの目的は「違和感を無くす」ではなくて、かっこよく英語を話す(私の場合)ですから、ちょっと文章を変えてみましょう。
「There is the need for engineer to attend training.
That being said, although we do not have a specific agenda, we will send
A-san to the new product training in August.」
はいでてきました、”That being said”。
ちょっとカッコよくありませんか?
アメリカ本社の人間と話していると、本当によく出てくるフレーズです。
みんな使っていたので私も真似して使っています。
会話の中で良く使いますが、ビジネスメールでもネイティブは使っているので、いろいろな状況で使用が可能です。
2.”Two cents” 2セント?!
こちらも会話の中で本当によく出てきます。
会議などのような堅苦っしい場所ではあまり聞きませんが、会社の同僚との会話でネイティブが良く使っています。
使い方としては、下記のような感じです。
「Can i give you two cents ?
直訳すると、「2セントあげようか?」ですね。
日本円だとおおよそ2円位ですので、
「No thank you.」
なんて言わないでくださいね。
あ、それはそれで面白いかもしれません。
ここまでで何となく、”Two cents”の意味がわかったかと思います。
2セント(2円)って大したことがない金額ですよね?
ここでも意味も同じです。
「大したことはないんだけど、ちょっと聞いてよ」
という意味があります。
誰かにアドバイスをしたい時などに使いますね。
ただ、”advice”を使ってしまうとちょっと上から目線っぽくも聞こえるので、”Can I give you two cents ?”でやわらかいニュアンスでアドバイスをする、ということになります。
あと、メールで誰かに質問された時に、「100%確証はないんだけど自分の回答はこうかな」って時にも使えますね。
そんなときは、メールの最初に、
“I may be wrong, but here is my two cents.”
って書いておけばOKですね。
3.”looking for ?” 理解しましたか?の最強版
さて、私の仕事は、セミナーやワークショップの講師を務めることが多いです。
3時間位のワークショップだと、聞いている人も疲れてきて、途中途中で受講者が理解しているのか確認します。
以前はよく、
「理解していますか?」
“Did you guys get it ?”
とか、”Understand”という単語を使用していました。
もちろん、ネイティブの方でもこのように聞く方は多いです。
ただ先日サポートした講師は、もっと柔らかい言葉で相手に理解しているかを確認していました。
”Is this what you are looking for ?”
これを聞いたとき、本当に目からうろこでした。
なぜかというと、以前私が使っていた「Did you get it ?」って相手側に対する質問ですよね。
直訳すると、「あなたは理解していますか?」「あなたはわかっていますか?」になります。
自分が受講者側で、講師の先生にこのような質問をされたらわかっていなくてもちょっと質問に躊躇してしまいますね。
受講者側に不備があるようなニュアンスとして取られてもおかしくないですからね。
それに対して
“Is this what you are looking for ?”
直訳すると、「あなたが必要としている情報を提供できているでしょうか」ですね。
これは、「”私は”あなたが必要としている情報を提供できているでしょうか」と意味が含まれています。
私側に不備があって、受講者の方々が必要な情報が提供できていないのではないでしょうか、ということで受講者に対して下から聞く質問方法ですね。
講師の先生の人柄もありますが、受講生は活発に質問していました。
どちら側の立場に立って質問するかってここまで重要なんだなと改めて教えてもらいました。
まとめ
教科書では教えてくれない、ネイティブが使うちょっとした英語トップ3を紹介しました。
言いたいんだけど英語が出てこない、かっこいい英語を使いたい、ネイティブってどんな英語を使っているの、スラングってビジネス英語でも使えるの、そんな疑問をお持ちの方はぜひ今回紹介した3つの英語を覚えてネイティブみたいにかっこよく英語を話しましょう。
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